電力会社で出世するためにはどうすればいいの?
やっぱり高学歴な人が出世していくのかな…
こんな疑問について解説します。
電力会社の出世事情は、学生さんからの問い合わせが非常に多い内容であり、実際はどうなのか気になりますよね。
そこで今回は、電力会社員だった私(リケイ)が、
「そもそもどこからが出世?」「出世するための条件」「出世するための方法」などについて細かくお話ししていきます。
結論から言うと、大卒以上の学歴で出世競争を勝ち抜いた結果、40歳代で出世(課長クラス)することができます。
こう聞くと、かなり狭き門に感じるかもしれませんね。
それでは本編となります!
【基準】そもそも出世ってどこから?
電力会社のような大企業では、さまざまな役職があります。
これ以外にも次長や支社長(エリア長)、班長、副班長など色々な役職があります。
ここで1つ疑問に上がるのが…
そもそもどこからが出世なの?
これです!
正直な話、どこからが出世なんて人によって違います。
加えて、出世したい理由が「単純に給料を上げたい」なら、部門(部署)にもよりますが平均年収(800万)程度の給料であれば一般社員でも稼ぐことは十分可能です。
そこで今回は、私の勝手ではありますが…
「課長クラス」を出世として定義します!
「課長クラス」を出世とした理由についてはこちら。
以降の出世は「課長クラス」ということで話を進めていきます!
【前提】出世するには大卒以上が必須
電力会社である程度の役職を得るためには…
大卒以上の学歴が必須です!
具体的に言うと管理職の仲間入りである「課長クラス」から大卒以上の学歴が必要です。
でも、知り合いに高卒で管理職の人いるよ!
確かに一世代前は高卒(高専卒)でも管理職になれたみたいだね。でも、これから電力会社に入社する人や今が若手世代の人が出世しようとすると大卒以上の学歴が必須になるよ。
高卒・高専卒はどこまで出世できる?
それでは高卒(高専卒)入社の人はどこまで出世できるかと言うと…
係長クラスまでとなります。
「係長クラス」と言われてもピンとこない方もいると思うので参考までに1例を載せておきます。
これは私の見解にもなりますが、高卒(高専卒)の方は…
現場関連部署の「係長クラス」が最終到達点として多いような気がします。
おそらく現場関連の部署では大卒は一定年数が経過すると他部署他部門へ異動していくため、実務と指揮をこなす「係長クラス」は10.20年以上経験したベテラン社員が選ばれるのだろうと思います。
「係長クラス」は一般社員のまとめ役であり、責任者やリーダーとも言われることが多く現場部署のNo.2です。
現場部署のNo.1は管理職である「課長クラス」であり、その多くは大卒から選抜されることになります。
高卒はNo.2止まりなのか…
あくまで一例だけどね…
No.2でも現場部署だと平均年収以上がもらえるよ!
これは残業時間にもよりますが、大卒が異動していく事務系部署や本社よりも、手当が豊富な現場関連部署の方が給料は高くなる傾向にあります。
そのため高卒入社でも、大卒入社の人よりも総合的にみると給料が高くなることも普通にあります。
次の章では、電力会社の文化についてお伝えします。
【残酷】どんなに優秀でも年功序列|目安は40代
ここで1つ悲しい現実をお伝えします。
電力会社は完全なる年功序列文化です。
そのため大卒以上でどんなに優秀でも、出世できるのは40代になってからとなります。
私が見てきた中で最速出世している事例は、30代後半で課長クラス(管理職)です。
部長クラスに出世する頃には50代になってそう…
こればかりは企業体質なので、どうしようもないです。
【試練】電力会社で出世するための条件|2つのハードル
電力会社で出世コースに乗っていると、
この人は仕事もできるし優秀だな。管理職候補に入れておくか…
上層部が役職を与えようと動きだします。
しかし、ただ待っていれば出世できるはずもなく、役職を得るためには2つの条件があります。
それは…
「他部門」と「他エリア」経験です。
正直「他エリア」は頻繁に異動がある影響ので自然と経験できますが、問題は「他部門」経験であり、これまで全く関係ない部門にいきなり飛ばされます。
私も配電部門から発電部門へ異動になりましたが…
出世するためには必要なことなんだ!そこで経験を積んで2〜3年したら戻ってこれるから!
と当時の上司から説明をされ、周りからは
出世街道だ!!
栄転おめでとう!
と言われたのを覚えています。
逆に、大卒以上で出世できない人は1つの部署に長く留まる傾向があります。
【必見】電力会社で出世する方法|4つの要素
それではどんな人が電力会社で出世するのかについてお話ししていきます。
結論から言うと、
優秀かつ人間関係が良好で上司や上層部に気に入られると出世します。
言ってることは分かるんだけど、なんか当たり前すぎない?
確かにそうだね。もう少し深掘りしてみようか。
これは個人的な意見となりますが、電力会社で出世するためにはこの4つの要素が重要だと考えます。
【能力】仕事を一人前に熟しつつ、向上心高く
そもそも出世するためには、自分の仕事を問題なくこなすことが重要です。
ここが出来ていない場合は、いくら他の要素が良かったとしても出世することはできません。
これに加えて、
今、〇〇プロジェクトの公募が来ているけど参加してみる?
日常業務と並行になるから大変かもしれないけど。
といったプロジェクトの誘いに参加したり、部署内で業務改善提案をしてみたりなど積極的な姿勢が必要となってきます。
普段の日常業務で信頼を得つつ、成果(結果)を作っていきましょう!
【人間関係】対人能力や指導力はあるか?
会社生活での先輩上司とのコミュニケーションや、部下への指導の様子を上司は常に見ています。
若手社員の内は、報告や質問に対しての受け答えを落ち着いて相手にわかりやすく伝えることができれば問題ありません。
ここで注意してほしいのが、会社員としてある程度年数が経ってきた頃です。
あ〜もう!!
なんでこんなことが出来ないんだよ!
……(なんかありそうだけどいいや)
仕事はできるのに、もったいないな…
といった、部下に対しての指導力が原因で出世できない人が一定数います。
出世すると当然多くの社員をマネージメント(指導)する必要があるので、対人能力や指導力は必要ですので注意しましょうね。
若手時代は優秀だった人が指導する立場になるにつれ、トラブルが多発するパターンはあるあるです。
【タイミング】アピールチャンスを逃さない
長い会社生活を送っていると、何度かのタイミングでアピールポイントがあります。
具体的には…
このような時に、自分の成果を上層部にアピールすることができれば出世への足がかりとなります。
このタイミングは若手社員問わず、いつ来るかわかりませんので気をつけましょうね!
私も入社して2年目のタイミングで、このアピールポイントが来ました!
オススメとしては、成果を確実にアピールできるようにプレゼン能力を鍛えておくとよいでしょう!
参考までに私が今も愛用しているプレゼン資料作成本を載せておきます。
【運】結局、最後は運要素もある
ここまでの「能力」「人間関係」「タイミング」の3要素があれば出世の可能性は極めて高いです。
しかし、最終的には運要素もあることを覚えておいてください。
残酷なことに、あなたがどんなに良い成果を出しても、それを評価してあなたを出世させるか決めるのは上司や上層部です。
また、部署によって成果が出しやすい部署や評価されやすい部署があったり、同期や入社年度の近い先輩後輩で超優秀な社員がいることだってあります。
そのため、本人だけではどうしようもない運要素を排除できないのが現実です。
それでも誰かはあなたの成果や頑張りを見ていますので、日々の業務は誠実に取り組み、自己啓発はやっておきましょう。
【Q&A】出世関連でよくある質問
ここからは学生さんから寄せられた、出世関連でよくある質問について解説していきます。
確かに全部気になる!
1つずつ解説していきます!
本社は出世しやすい?
これは電力会社では良く聞く話ですね。
結論から言うと、本当です。
これは私の印象ですが、優秀な人ほど本社に呼ばれるのが早い傾向にあります。
本社に行くような人は優秀かつ上司や上層部からの評価が高い傾向にあり、実際に出世する多くの人は、キャリアのどこかで本社勤務を経験しています。
理由としては、1度本社勤務をさせて普段の仕事の様子を見たり、重要企画を任せても大丈夫か?などを観察しているのだと思います。
逆を言うならば、
希望してないのにずっと現場…
この部署に来て、もう5年になる!いつになったら本社に行けるの?
といった場合は、「出世コースから外れている」「出世の優先順序が遅い」可能性があります。
最近は大卒以上なら全員1度は本社に呼んで、そこで優秀な人をピックアップしている話もあるようです。
有名大学の方が出世しやすい?
就活の時にはあれほど感じていた出身校による違い(学歴フィルター)ですが、入社してからは
出身校による、キャリアや出世の違いはほとんど感じませんでした。
でも有名大学の人の方が、出世しているような気がするよ?
確かにね。それは有名大学の方が相対的に優秀な人が多いからだと思うんだ。
昔は有名大学出身者だけの集会や飲み会があったみたいですが、近年ではそのようなものは減少傾向にあります。
そのため「有名大学で出世の為の独自ルートがある」といった話はないので、先ほど紹介した出世するための4つ要素を鍛えておくと良いでしょう。
電験や英語系の資格は出世に必要?
これも結論から言うと、
必須ではないが、あれば良いです!
極論を言ってしまえば、優秀な人であれば資格がなくても出世していきます。
そのため資格に関してあまりに過信しないように注意しましょう!
しかし、資格を取る事で自分の「能力」や「向上心」を客観的に示す(アピール)ことができるため、そういった意味で取ることはオススメです!
特に、あなたを出世に推薦する上司はあなたのことを良く理解していますが、上層部はあなたを書面上でしか判断できないので、そこに資格があると強いですね。
これは出世とは関係ないですが、海外系の部署だとTOEIC600点以上といった配属条件がある部署も存在します。
そのため自分の希望する部署に、どんな条件があるかだけは抑えておくと良いでしょう。
飲み会やBBQのイベント毎に参加した方が良い?
これは諸説ありますよね。私の結論としては、
部署にもよるが、参加した方が無難です。
曖昧な表現となってしまい申し訳ありませんが、部署全体の雰囲気や上司によって全然違います。
例えば、超体育会系の現場系部署にいる場合には、そもそも飲み会やイベント毎にくることが当たり前な雰囲気があります。
その中で1人だけ参加しないとなると、周りや上司からは協調性がないと見られてしまうなど、本来の仕事とは関係ないところであなたの評価が下がってしまう可能性だってあります。
逆に、体育会系とは無縁な緩めな部署だと、そもそも飲み会やイベント毎は少ないですし、断っても全くと問題ないです。
私も飲み会やイベント毎には出来るだけ参加したくない人でしたが、体育会系の部署にいた時は月1開催の飲み会に気が進まないながらも参加していました。
【転職】自分はもう出世できないと諦めているなら
この記事を見ている方で…
同期は出世しているのに自分はできなかった…
と落ち込んでいるなら。
そんな時は思い切って転職してみてはいかがでしょうか?
他社であればあなたのキャリアを、今以上の役職や待遇で迎えてくれることもあります。
もし転職活動をするなら自分専用の担当者がついてくれて様々な転職活動のサポートをしてくれる「転職エージェント」がオススメです!
具体的には、担当者へ電話やメール(ライン)で希望業界や年収を伝えたらその意向に沿ってくれます。
面接後半になると・・・
リケイさん。
企業から年収400万円と提示されていますがいかがですか?
それだとちょっと低いですね・・・
年収500万円なら即決しますと交渉お願いします。
こんな企業へ直接言いにくい内容についても担当者が交渉してくれます。
今だとCMでお馴染みのdodaがオススメです!
dodaの特徴として・・・
最後に
ここまで電力会社の出世事情についてお話ししてきました。
電力会社で出世(課長クラス)は、大卒以上で様々な条件や出世競争を勝ち抜きた結果、おおよそ40代で実現できます。
そして出世のためには、こちらの4つの要素が重要となってきます。
これから電力会社に入る学生さんや若手社員の方は、まずは日々の業務をこなしつつ「能力」「人間関係」の基礎を作っていきましょう。
そして、来たるタイミング(チャンス)でアピールが出来ればあなたの出世確率は極めて高くなるでしょう。
まずは小さなことから1つ始めてみましょう!
現在が学生さんもしくは新入社員の方で、これらについて基礎づくりについてもっと知りたい方はこちらの書籍がオススメです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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それでは次回の記事でまたお会いしましょう!