電力会社は高卒や大卒とかの学歴によって違いはあるのかな?
やっぱり高学歴な人が出世するのかな?
こんな悩みについて解説します。
この内容は読者さんからお問い合わせが多い内容で、実際はどうなのか気になりますよね。
そこで電力会社員だった私(リケイ)が、
電力会社の高卒大卒などの学歴差について具体例を交えて解説していきます。
結論から言うと、電力会社において学歴で大きく異なるところは給料とキャリアです。
この違いは会社人生にも大きく関わっています!
それでは本編となります!
【結論】電力会社の学歴による大きな違いは?
冒頭でもお話ししましたが、電力会社に入社して学歴で大きく左右されることは…
給料とキャリアです!
学歴によって給料に差が出るのは分かるけどキャリア?
ここでのキャリアとは、正確には「キャリアパス」と言われているね。
この「キャリアパス」という言葉ですが、あまり聞きなれない方も多いかと思いますので、意味について分かりやすく説明されているサイトより引用させていただきます。
キャリアパスとは、職歴の「キャリア(Career)」と道の「パス(Path)」の2つを組み合わせた言葉です。簡単にいうと、企業内における異動と昇進のルートのことを指します。
おかんの給湯室_キャリアパスとは?導入メリット・注意点や活用方法を紹介より引用
逆にこの2つ以外については、学歴関係なくほとんど同じと言っても良いでしょう。
それでは「給料」と「キャリア」の学歴による違いについてさらに深掘りしていきます。
【比較】電力会社の学歴別給料の違い
それでは同じ入社年度の高卒と大卒の給料(基本給)でどのくらい違いがあるかと言うと…
約4万円の給料差があります。
参考までに各電力会社の初任給を学歴別に見てみると…
電力会社 | 高卒 | 大卒 | 院卒 | 博士号 |
---|---|---|---|---|
北海道電力 | 171,500 | 214,500 | 238,500 | – |
東北電力 | – | 214,000 | 234,000 | – |
東京電力 | 190,100 | 225,700 | 249,500 | 273,300 |
中部電力 | 174,500 | 224,000 | 248,000 | – |
北陸電力 | 173,000 | 215,000 | 235,000 | – |
関西電力 | – | 216,000 | 243,800 | – |
中国電力 | – | 217,000 | 241,000 | – |
四国電力 | – | 214,000 | 236,000 | – |
九州電力 | 167,000 | 210,000 | 234,000 | – |
沖縄電力 | – | 205,500 | 215,500 | – |
など、高卒と大卒では約4万円。大卒と院卒では約2.5万円の差が初任給から違います。
さらにボーナスや残業、各種手当は基本給(給料)が多いければ多いほどもらえるます。
これらを考慮すると、おおよそ高卒大卒では年収100万円、大卒院卒では年収50万円の差があることを抑えておきましょう!
年間100万円。
こうして見ると結構大きな差かも…
この給料は若手の内は同期全員横ばいですが、とある頃(30代前後)から社員評価や役職によって大きく異なることになります。
また、上記データで高卒の数値が載ってないませんでしたが、高卒採用は学校に直接採用情報を送る場合もあるため、気になる方は学校の先生などに確認してくださいね。
大卒1年目の給料は高卒○年目と同じ!
では大卒1年目の給料(基本給)は、何年目の高卒の先輩社員の給料になるのでしょうか?
これは会社や評価などによって異なりますが、おおよそ
高卒5年目社員の給料に相当します。
そのため、
大卒なだけ入社時点から俺より給料が高いとかやってられない。
といった不満の声も一部ありました。
【傾向】電力会社の学歴別キャリア事情
次に、学歴別のキャリア事情についてもみていきましょう。
結論から言うと、
高卒と大卒の1番の違いはこのキャリア事情です。
ここが学歴によって最も異なる所になります!
【高卒】高卒は現場に近い部署で働く
技術系として高卒入社の場合は、
年数を重ねても比較的現場に近い部署で仕事をしていく傾向にあります。
現場に近い部署?
現場に近い部署は現場や工程管理とかかな。
わかりやすい具体例として2つのパターンを紹介するね!
【パターン1】現場一筋のエキスパート
高卒入社のキャリアとして、若手からベテランになるまで現場一筋のエキスパートになるパターンがあります。
- 若手現場作業員
- 中堅現場責任者
- ベテラン現場責任者 or 部署リーダー
このパターンは、エリア間の異動はあるにしても、入社からずっと現場の最前線で働き続けるのが特徴です。
そのため他の誰よりも設備の知識と経験が得られ、周りからは
この設備といえば〇〇さんが詳しいよ!
と見られる印象があります。
ずっと現場と聞くと悪い印象を持つ方もいると思いますが、慣れてしまえばストレスなく、手当などで他部署よりも多くの給料がもらえるため、
ずっと現場でいい!
といった先輩や上司の方も少なくありません。
【パターン2】現場関連部署を回るオールラウンダー
また、入社からベテランになるまでにいくつかの現場関連部署を経験してして工事(工程)全体を理解するオールラウンダーになるパターンです。
- 若手現場作業員
- 中堅設計部門
- 資材部門
- 工事管理部門
- ベテラン部署リーダー
このパターンは、現場設備はもちろんのこと、実際に工事をするまでの流れを全体的に理解できるのが特徴です。
また、これらの関連部署には現場を経験していない事務系の若手社員や派遣社員の方もいるため、
図面にある、この設備って何?
と聞かれることも多くあります。
逆に前に紹介した現場しか経験がない人からも、
今度行く現場について、もう少し詳しく話を聞きたいな。
といったように、現場の社員と打合せをしたり問い合わせをもらうことも頻繁にありますので、頼られたい人や仲介役が好きな人にとってはやりがいのある仕事になるでしょう。
最近は、このオールランダーになる人が増えてきた印象があります。
【大卒】大卒はどんな部署へ行くか不明
技術系として大卒(院卒博士号含む)入社の場合は、
初期配属は現場スタートですが、その後はどうなるかわかりません!
わからないって?
大卒なら本社に行ったりするんじゃないの?
もちろん本社もあるけど、それ以外の選択肢が多すぎてわからないというのが本音なんだ。
- 若手現場作業員
- 中堅現場責任者 or 他部署or 他部門 or 本社 or 他社出向 or 海外
- ベテラン役職持ち
こちらにある通りで、大卒入社は選択肢がとても広いのが特徴です。
私の初期配属は配電の作業員でしたが事務仕事や本社を経て、最終的に発電部門になりましたからね。
また、私の同期の例を挙げてみても、初期配属は現場で皆同じですが…
数年後には営業系の仕事をしていたり、新規事業開発部署に行ったり、他社や研究所へ出向したり、英語が得意な人は海外系の部署に配属されている人など様々です。
そのためどこに行くのかわからないのですが、強いてあげるならば最終的に大卒は本社やとある部署の役職持ちに行き着く人が多い気がします。
大卒は希望とタイミング次第でどこにでも行ける可能性があるので、自分が何をしたいのかを明確にしておきましょう!
もしあなたが学歴によって悩んでいるなら
もしあなたが、学歴によって理不尽を感じたり悩んでいるなら、
思い切って転職することをお勧めします!
高卒と大卒では学歴によって行ける行けない部署部門があるのは間違いありません。
そんな状況で働き続けてもその悩みが解消される可能性は低く、行けたとしても5年10年後といった遠い未来の話となってしまいます。
それならば自分から行動してその悩みを解決しませんか?
でも転職活動なんてやったことないし、なんか面倒なイメージがあるんだよな…
そこでオススメなのが、転職エージェントです!
dodaこの転職エージェントに登録すると自分専用の担当者がついてくれて様々な転職活動のサポートをしてくれます。
具体的には、担当者へ電話やメール(ライン)で希望業界や年収を伝えたらその意向に沿ってくれます。
面接後半になると・・・
リケイさん。
企業から年収400万円と提示されていますがいかがですか?
それだとちょっと低いですね・・・
年収500万円なら即決しますと交渉お願いします。
こんな言いにくい内容についても担当者に伝えることで企業と交渉してくれます。
今だとCMでお馴染みのdodaがオススメです!
dodaの特徴として・・・
自分の適性(強み)がわからない人へ
転職はしたいけど、自分がどんな適性があるかわからないな・・・
という人には、転職アプリのVIEWがオススメです!
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このキャリア診断は3分で行うことができ、アンケード形式で手軽に適正を知ることが出来るためぜひやってみてください。
最後に
ここまで、電力会社の学歴事情についてお話ししていきました。
電力会社での学歴による違いは、給料とキャリアであり、特にキャリアはあなたの会社生活に直結する内容です。
しかし冒頭でもお伝えした通り、今回お話ししたことはあくまで傾向(1例)であり必ずしも当てはまるということではありません。
そのため高卒入社でも本社で活躍する人もいますし、大卒入社でもずっと現場にいる人もいます。
今の働き方に不満があったり、将来やりたいことがあるけど今のままでは難しい場合には自分で行動していきましょう!
これを読んでる皆さんが、希望の部署部門で働けることを願っています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
普段は電力会社の情報・体験談などをブログで発信しています。
Twitter(@rikei_zatsumama)で電力会社事情を発信していますのでフォローお願いします。
それでは次回の記事でまたお会いしましょう!